給与関係

給与計算実務能力検定とは!!独学でも受かる??

投稿日:2017年8月14日 更新日:

給与計算に関する資格って、社会保険労務士しかありませんでした。

しかし、社会保険労務士は国家資格の中でも難解で、かなりの知識と経験が必要です。

でも、実際に給与計算を行っているのは、社労士だけではありません。

知識や経験はあるけれど、社労士ではない方はどの会社にもいます。

実務をしてるほとんどの方が社労士ではなく、一般の事務の方です。

そんな実務をされている方の能力を資格で証明するのが「給与計算実務能力検定」です。

「給与計算実務能力検定」には、1級と2級があり難易度がかなり異なります。

私も何度か社労士を目指そうとしましたが、やはり参考書を見ただけで難しく断念しました。

もう少し経験を積んでから……、と思っているうちに「給与計算実務能力検定」の存在を知りました。 

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給与計算実務能力検定って何?

私が給与担当をしてから4年が経ちました。

600名ほどの従業員の給与を1人で管理しています。

実際の計算や書類の提出は外部委託しているものの、業務量は計り知れません。

給与担当になった頃は、必死で勉強しました。

社内で誰も頼る人がいないにも関わらず、全員私に

「引越しした!!」

「子供が生まれるねんけど、どうしたら良い?」

とか聞いてきます。

そんなん、私も知りません!!って言いたいけど、仕方ないですよね。

そうこうあって必死で勉強したのに、全く評価されず「出来て当たり前」のような感じ。

給与は「合っているもの」と言う考えなので、滞りなく業務を進めていても私の苦労など誰も分かってくれません。

資格で証明しようにも、社労士は難し過ぎてまだまだ無理だし……

私と同じように“モヤモヤ”している給与担当の方、沢山いると思います。

そんな方のために出来た資格が「給与計算実務能力検定」です。

転職する時に「給与計算していました!!」と言っても、実際にどれだけの知識があるのか面接官も分かりませんよね。

メインでやっていたのか、補佐でやっていたのか。

それによって知識は変わります。

でも、転職する際に「給与計算実務能力検定」を持っていると自分の知識を明確に提示することが出来ます。

給与担当にとって、自分をアピール出来る資格がやっと出来たのです。

給与計算実務能力検定って、難しい?

私は、去年(2016年)に1級を受験しました。

その感想ですが、めっちゃ難しかったです。

公式テキストと事前講習会で使用したテキストを元に勉強したのですが、引っ掛け問題が多く時間が足りませんでした。

給与計算の問題は、最後10問ほどだったと思います。

その他は全て法令に関することで、「どっちやったっけ??」って迷うような選択肢が多かったです。

例えば・・・

ア~エのうち、平成28年のその会社における年末調整の対象となる者の組合せはA~Dのうちどれか。
なお、ア~ウの者は、対象となるのであれば、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出するとのことである。ア. 本年の中途で退職したパートタイマーで、本年中の支払いを受ける給与総額が103万円以下である者(退職後本年中に他の勤務先から給与の支払いを受ける予定はない)

イ. 1年を通じて当社に勤務し、年間の給与等の総額が1,200万円である者

ウ. 災害により、その年分の給与に対する源泉所得税の徴収猶予または還付を受けた者

エ. 2か所以上の会社から給与の支払いを受けている者で、他の会社に「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出している者

A ア、イ  B イ、エ  C ア、ウ  D ウ、エ

このような問題が出ます。

答えは、「A ア、イ」です。

アは、退職したパートタイマーで103万円以下ですが、退職後に給与を受けていないので年末調整の対象になります。

イは、総額2,000万円以上が年末調整の対象外になるので、1,200万円なら年末調整の対象になります。

ウは、年末調整の対象にはなりません。

エは、「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」を提出している会社で年末調整をしなければならないので、他の会社に提出している場合は対象になりません。

このような問題が30問ほど出ます。

マイナンバーに関する問題もありました。

曖昧に覚えているようなら、私のように時間が掛かってギリギリになってしまうかもしれません。

落ち着いて、引っ掛け問題に引っ掛からないようにしっかりとした準備が必要です。

ビジネス系の専門学校では、講習や対策講座などをやっているので独学が不安な場合は申し込んだ方が安心ですね。

私はほぼ独学ですが、テキストはボロボロになるまで読み込みました。

テキストと今までの経験があるので受かりましたが、経験がない場合は独学は難しいように思います。

でも、給与計算に少しでも携わったことがあるのなら独学でも大丈夫だと思いますよ。

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給与計算実務能力検定はいつやってるの?申し込み方法は?

給与計算実務能力検定は2級と1級があります。

2級は年2回(3月と11月)、1級は年1回(11月)実施されます。

受験資格は特にありませんので、実際に給与担当をされている方から、学生、主婦の方など、これから就職や転職する方、どなたでも受験することが出来ます。

申し込みは、一般社団法人職業技能振興会の窓口へ申し込みます。

願書請求→書類提出→受験料振込→受験票受領

簡単な流れはこんな感じです。

電話でもインターネットでも受付していますので、便利の良い方でお申し込みしてください。

一般社団法人職業技能振興会のHPはこちらからどうぞ!!

まとめ

資格って、今の自分の能力を客観的に知ることが出来ます。

資格を持っていることは、マイナスになることはないので、給与計算に携わっている方から学生、主婦の方など、チャレンジして就職や転職に生かしてください。

会社が縮小したとしても、給与計算業務が無くなることはありません。

外部委託するとしても、全てを委任することはないと思うので、今後に役立つ資格だと思います。

しっかり準備して、皆さんが合格するのを願っています!!

こちらもご参考にしてください!!
勉強法についてはこちらをご参考にしてください!!

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執筆者:


  1. […] 給与計算実務能力検定とは!!独学でも受かる?? […]

  2. we are より:

    2級のレベルは会社の総務とか経理でも通用するレベルですか?

    • Sally より:

      we areさん
      コメントありがとうございます。
      2級でも未経験の方には武器になると思いますが、実際に役立つほどのレベルではないと思います。
      社員の方の色んな状況に対応出来る知識を得るには、1級をオススメします。
      でも、履歴書に書く程度であれば2級でも十分ですよ(^^)
      勉強、頑張ってください!!
      応援しています(^^)

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管理人:Sally

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奈良県奈良市在住のアラフォーです。

子供はいませんので夫と2人でのんびり楽しく過ごしております。

会社では経理部に所属し、給与関係を担当しています。

色んなことに興味があり、統一感のないブログになっておりますがどうぞよろしくお願いいたします(^^)