旦那さんが脳梗塞になりました。
それは、いつもの朝と同じように身支度をし、いざ出勤!!って時に起こりました。
あの時、私が出勤前で本当に良かったと思います。
もし、あと数分でも発症が遅かったら……
想像するだけでも恐ろしいです。
旦那さんは、何度言ってもリビングのソファでテレビを見ながら寝ます。
あの日もいつもそうしていたように、ソファで朝を迎えてました。
私が起きるのは、毎日だいたい6:15頃。
旦那さんは、珍しくすでに起きていました。
起きていたと言っても、ソファで寝転がってテレビを見ていた状態です。
いつもと変わらない、我が家の平日の朝です。
私はいつも通り、顔を洗い歯を磨き……
いつものルーティンを淡々とこなし、少しひと息ついて…….
6:48
出勤時間になったので
「じゃ、行って来ます!!」
と、リュックを背負いました。
すると、私を見送ろうと旦那さんが起き上がりました。
この時、自分の異変に気づいたようです。
「ちょっと待ってくれ」
「??どうしたの?」
すると、おもむろに右手と左手の人差し指を目の前で合わせようとしていました。
でも、右手の人差し指は左手の人差し指までたどり着くことなく、どんどん下へ……
2、3回していたと思います。
でも、1度も右手の人差し指は左手の人差し指にたどり着くことは出来ませんでした。
それを見た時、最初は冗談かと思っていました。
でも、出勤する私を引き止めて、わざわざそんな冗談なんかしませんよね。
「どうしたの?」
「右の手足がおかしい。」
「どう、おかしいの?」
「重たい」
と言いながら右足を上げようとしてましたが、僅かにピクっとするくらいしか上がりませんでした。
私もパニックです。
何が起こってるん?
重い???
いや、動いてへんやん。
動いてへんやん!!!
とりあえず、病院に行かんな。
旦那さんはこの状態では運転出来ひんし(当たり前か……)私は車の免許を持ってないし……
救急車!!
救急車を呼ばんな!!
「救急車呼ぶよ」
すると旦那さんは、まだ動かない足を何とか動かそうと必死になっていました。
「もう少し待って」
待ってどうするの?
なんとか動かそうと格闘してる右足は、どんどん動かなくなっていってました。
その頃には、さっきまで僅かにピクっと動いていた右足も、もう全く自分の意思では動かせなくなっていました。
ピクリともしません。
おそらく、この間2、3分ほどだったと思います。
僅か2、3分の間で、旦那さんの右足は全く動かなくなってしまったのです。
おかしい!
おかしい!
絶対におかしい!!!
「救急車って、何番やったっけ?」
と、旦那さんに聞くくらい動揺して、電話片手に右往左往していたのを覚えています。
「119」
冷静に旦那さんは答えてくれました。
そして、震える手で119番しました。
もちろんすぐに出て下さった救急隊員さんが
「どうしました?」
冷静な声で問いかけてくれたものの、私は動揺しまくり
「主人の足が動きません」
と、なんとか伝えたような記憶があります。
「住所を教えてください」
最初にそう聞かれました。
その後
「いつからですか?」
「初めてですか?」
「年齢は?」
そして、
「今、向かっています。奥さんも落ち着いてください。」
「もう間もなく着きますから、表に出て待っていてください。」
「大丈夫ですよ。」
最後にそう仰って下さったのが、どれほど心強かったか。
「すぐに来てくれるって」
と、旦那さんに伝えて、救急車が来るのを外で待ってました。
救急車は、本当にすぐに来て下さいました。
この時、おそらく7:00過ぎ
「行って来ます!!」
と旦那さんに言って約15分後の出来事です。